つれづれ趣味録

小さく豊かに生きたい人の趣味ブログです。

大学時代に親知らずを3本抜いた話【プロローグ】

どうもこんにちは。

 

前回私の歯の話をしてからかなり時間が経ってしまいましたが、しようと思います、歯の話。

私は親知らずの抜歯と歯列矯正を経験しています(現在も絶賛経験継続中)。今回は親知らず抜歯の方にスポットをあてて書いていこうと思います。

よく「麻酔が効かなくて地獄だった」「抜いた後の腫れがすごくて口が開かない」「ドライソケットになった」等、あまり良い体験談を聞かない親知らず抜歯界隈、私の場合はどうだったのでしょう。何回会に分けて書いていこうと思いますので、読んでいただけたら幸いです。

 

まずはプロローグから。

 

私は元々歯医者が嫌いです。歯石除去のあのキュイキュイーーーーンって音と時々不意に来るしみるような痛みがなんとも耐えがたく、小学6年生の時にメンテナンスに行ったきり歯医者には行っていませんでした。そんな私が10年ぶりに歯医者に行き、そこでネットの地獄体験談の中だけの存在だと思っていた、「親知らず」が私にもしっかり4本全て生えていることを宣告されます。

 

今回はそんな話です。

 

(※相変わらずブログを始めたばかりで文章は下手ですが、時間をあけて読み返したりブログ執筆になれてきた段階で読み直して、できるだけ伝わりやすいように修正を加えていく予定です。暖かい目で見守ってくださると幸いです。)

 

 

私は大学時代を関西地方で過ごしました。もう1年半ほど前の大学4年生の秋、就活も無事に終わり、残すは卒論のみ。他の単位は取り終えていたので、大学最後の秋学期は図書館で勉強や卒論の執筆をし、週1回卒論指導を受けるために先生の研究室に通う、のんびり大学生活を堪能していました。

 

卒論もいよいよ完成が見えてきたという頃、社会人になった後のことを考えるようになり、自分が今まで気にしていなかった身だしなみも整えて行かないといけないのか、というか身だしなみが最悪で悪い第一印象を与えてしまったら今後の社会人生活に大きな影響を及ぼすだろうから、そろそろ直せるところは直していかないと、と思い立ち、目に付いたところから見直していこうと思い始めました。とは言っても、寝癖は直してから家を出る、古い服は捨てる等、基本的なことから。

 

そんな感じで自分の身だしなみを意識しながら生活を始めたら、自分の歯に注目するまではそこまで時間はかかりませんでした。

私の歯は、もともと上下左右すべて八重歯が飛び出しているような状態。下の前歯はガタガタです。歯並びが第一印象に与える影響が大きいことはいつかテレビで聞いたことがあったので、これは直した方が良いのかもしれないという方向に思考が働くのは必然でした(歯列矯正の話は、また別の機会に)。

と同時に、そういえば小学校の時以来歯医者に行ってなかったことを思い出し、矯正の話も聞きに行くついでにおよそ10年ぶりに口のメンテナンスにいくか、という軽い気持ちで歯医者に行きました。

 

軽い気持ちとは言っても私は歯医者が大嫌いです。どこの歯医者に行くべきか調べまくりました。軽く1週間は調べ散らかしました。痛みを感じない治療を行っているのはどこか。歯医者嫌いに理解のある先生のいる歯医者はどこか。

いろいろ候補を見つけ、結局最終的には通うのが億劫にならない程度に近いところにある歯医者が望ましいと思い、複数の候補の中で一番下宿先から近いところに行くことを決意。そこは無痛治療を行っており希望すればなるべく痛みを感じない方法で処置してくれるところで、さらに通いたくなる歯医者というコンセプトでされている所みたいで、まあここで良いだろうと。しかしそれでもやっぱり歯医者は怖い。手に汗握り予約しました(笑)

 

予約日当日、震えながら歯医者へ行きましたが、そこは美容院のようなおしゃれな外装。最初はナビが間違った場所を示しているのかと思いましたが、その歯医者の名前と実際に建物のそばに立てられている看板に書いてある文字は一致している、ぱっと見歯医者ではないような歯医者でした。

 

前置きが長くなりましたが、こうして10年ぶりに歯医者へ行ったところ、自分には4本の親知らず+1本の小さな過剰歯が生えていて、すべて抜いてしまった方が良いと先生に言われ、およそ2ヶ月間に渡る抜糸生活が突然始まってしまったのです...。

 

第1回目の通院時では、まず歯石除去をやってもらいました。歯磨きの丁寧さにはある程度自信があったのですが、さすがに10年も歯医者に行っていないと汚れはたまっているものです。歯と歯の隙間にも汚れがたまっていたようで、これを取るのがとびきり痛かった...。めちゃくちゃしみる。しかもそれは不意に来る。全身汗だくになりながら、1秒1秒時間をかみしめながらその時をすごしました。先ほども書きましたが、この歯医者は無痛治療を行っていて、歯医者が苦手だと申告すれば考慮してくれます。しかし私は歯医者に到着していざ治療となると、ナゾの男のプライドが突如登場し、「今日はただの歯石除去だ。こんなのでへこたれてどうする。」とナゾの自信がどこからか登場。何も言わずに自信満々に席に着いたのでした。もちろんめちゃくちゃ後悔しました。

 

そんな地獄のようなクリーニングがようやく終わりました。歯科衛生士さんから「さすがに10年も歯医者に行かれてなかったと言うことで、汚れも10年分しっかりとたまっていましたが、虫歯は今のところ確認されませんでした。そのブラッシングを今後も続けてください。でも定期的に歯医者には来ましょうね。」とのこと。私は歯医者のお世話にならずに生きると決めた男...、歯磨きに自信はあったので虫歯ゼロだったのは想定通りではありましたが、専門家からそう言われると素直に嬉しかったです。

 

無事に歯石除去も終わり、虫歯もないと言うことを告げられ安心して帰ろうとしたところへ、奥の方から院長と思わしき先生が。

 

開口一番、「親知らずが上下左右4本と過剰歯が1本あるみたいですね。」と一声。さすがに衝撃でした。自分に親知らず!!??というか過剰歯ってマジか。

さらに先生は地獄のような発言を続ける。

 

先生「親知らずは1本を除いてすべて真っ直ぐ生えていますが、全部抜いちゃった方が良いですね。次回から順番に抜いていきましょうか。」

 

私「真っ直ぐ生えているのに抜かないといけないんですか(必死の抵抗。声は震えている)」

 

先生「親知らずは現代においては、別に無くても良い歯なんです。どうせ無くても良い歯なので、悪さをし始めないうちに抜いておいたほうがいいでしょう。将来炎症を起こしてから抜歯すると腫れや痛みに耐えないといけなくなる可能性も高いですし、年齢を重ねてからの抜歯は治りも悪くなります。抜ける内に抜いておくのが良いと思いますよ。」

 

私「ちょっと考えさせてもらっても良いですか(心、ここにあらず。)」

 

先生「親知らずに関しては別に良いですけど、過剰歯は抜いた方が良いと思うので、どちらにしても次回は抜歯しましょう。親知らずも一緒に抜くかどうかはまた次回、当日に教えてもらえれば大丈夫です。」

 

と、次回の抜歯は避けられないということが確定。何も身構えていない状態で抜歯宣告を受けました…。

抜歯って歯茎に麻酔の注射するんでしょ?大丈夫...?ちょーっと歯のクリーニングをして歯列矯正について話聞いてみようかな~的な軽いノリで来ただけなのに...。まさかこんなことになるなんて。

 

不安にすべてを支配されてその日は帰りました。

大袈裟と思われるかもしれませんが、大まじめにこんな感じでした(笑)

 

下宿に戻ってすぐにパソコンを立ち上げ、

 

「親知らず 抜歯」

「親知らず 抜歯 痛み」

「抜歯 麻酔 痛い」

「親知らず 抜歯 無痛」 ...etc

 

思いつく限りキーワードを打ち込んで調べまくりました(笑)

 

こういうときヒットするというか実際に検索結果からアクセスするサイトや記事って、親知らずの抜歯の悲惨な経験を書いているものなんですよね…(笑)残り期間のんびり満喫するはずだった大学生活が一気に灰色に染まった気がしました…。

麻酔が効かなかった体験談に抜歯後すごく腫れた体験談、激しい痛みを経験した体験談…一通り調べられる限りの記事を読みあさりました。ある程度調べていると、どうやら働きながらの親知らず抜歯はなかなか大変らしいと言うことも発覚。さらに親知らずはどうしても汚れがたまりやすいため、どれだけ丁寧に歯を磨いていても将来炎症を起こす可能性は高いということも分かり、苦しい経験は早い内に終わらせておいた方が良いだろう、将来に対する不安要素を1つ消し去るつもりで、抜いてしまおうかと、恐怖で潰されそうになりながら先生の言うとおり親知らずの抜歯を受け入れる方向に傾きました。

ある程度の覚悟を決めたところで、今度は具体的な親知らず抜歯の技術事情を検索。

 

親知らずの抜歯は親知らずの状態によって難易度や抜き方、腫れやすさなどが決まるということ、現在歯医者では無痛治療というものがあり、無痛治療に対応している歯医者では可能な限り痛みを感じない方法で治療を受けられるようになってきていると言うこと、抜歯後の過ごし方等の知識だけでなく、実際に抜歯をしている所の動画なども入念にチェック(歯科医向けの動画も視聴)して、可能な限り詳細に我が身に起こる事を予測し、最悪の事態に備えました。

 

友達や後輩にもこの絶望を共有し(みんなごめんね)、親知らずや歯列矯正で抜歯経験のある弟や妹にも体験談を聞き、あらゆる手段をもって気を紛らわせて次の歯医者までの時間を過ごし、前日は「食べ納め」とばかりにお気に入りのラーメン屋を回り、ついに抜歯1日目、当日を迎えます。

 

これから順番に抜いていくことになるのですが、最初に結論を言ってしまうと、私の場合、真っ直ぐ親知らずが生えていて歯も完全に出ていた(歯茎等が被さっていなかった)ので、いとも簡単に抜けてしまいました。

 

今こうして記事を書いている現在、私は親知らずと歯列矯正と合わせて合計7本の歯を抜いてきた(全部健康な歯)歯を抜かれるベテランなわけですが、今こうして当時の状況を思い返すと実にかわいらしいというか、大袈裟だったなと、そう感じますが、病院が、特に歯医者が苦手で痛みに人一倍弱いと自負していた私にとって当時は「人生のどん底にいる」ぐらいのテンションでした(笑)

 

次回につづきます。